一日二食

オーケストラホルンというコンビでフリー芸人をやっています。その日起きたことやふと思ったこと、ライブの告知を主に書いていきます。

文字しかねぇよ。

お笑いライブの告知ってどうしていくべきなんだろうか。
悲しいくらい毎日夜勤をしていると、エピソードになりそうなことは全く起こらない代わりに、こういう事を考えてしまう。


事務所などが告知をしてくれるのを除いて、一個人としてのお笑いライブの告知の仕方は、

SNSでの告知

②ライブでの平場での告知

③個人的に連絡を取る告知

の大きく3つに別れると思う。


①のSNSでの告知は、現代社会にマッチしていそうな気がするけど、効果が出る人と出ない人がハッキリと分かれる告知方法でもある。Twitterのタイムラインを見てると、芸人の告知が毎日必ずと言ってもいいほど流れてくる。
このSNSでの告知方法によってチケットを購入してくれるのは、その芸人の固定ファンとお笑い好きだ。
固定ファンがいる芸人は、SNSに告知をすることでその固定ファンに連絡が届きチケットを購入してもらえる。毎月のノルマ代を払わされて生活が困窮している芸人にとって、こういった固定ファンは神の様な存在で、下積みの時期の生命線とも言える。しかし、この固定ファンに向け過ぎたネタ作りをすると、世間とのずれが生まれて賞レースで痛い目を見るパターンもあるのが難しい。決して本人やそのファン達に罪があるわけでは無いけど、どうしても目線がズレてきてしまう事がある。
一方お笑い好きは、その芸人の固定ファンというわけではないが、他のライブや賞レースでの評判を頼りに足を運ぶライブを決めるパターンが多い。
ネタに定評あるの芸人がSNSでの告知をすると、その芸人の固定ファンからの直接の置きチケ(芸人に名前と枚数をDMやリプライで伝えてチケットを取り置いてもらうというシステム)だけでなく、チケットサイトでの売上が一気に伸び、莫大な告知効果を生む。このタイプの芸人は賞レースで結果を残したりしているパターンが多い気がする。てか、面白いからチケットが売れるという至極当然な流れなのだけど。


しかし、このようなお笑い好きにも見つけられていないし(見つかるほどの実力があるかないかはさておき)、固定ファンもいない芸人の告知はどうしていくべきなんだろうか。

無名の芸人がSNSでライブをやります!と言ってライブ詳細の画像を載せただけでは、正直お金を払って見ようという気にはならないと思う。お客さんはお金を払って観たライブに納得できず損した気分になる事を最も恐れているのに、ライブがありますだけでは判断材料が無さすぎる。お笑いライブはほかの舞台と比べてチケット代が安い傾向はあるけど、それでも得体の知れない芸人の告知を見て、自腹を切って観に行くという気を起こさせるのには相当な勇気がいる。その損をするんじゃないかという不安な気持ちをこちらから取り除いてあげないといけない。

 

結局SNSで影響力を持たないうちは、ライブの魅力を誠心誠意伝えるのが一番だと思う。どういう内容のライブで、どういう人が出てといった事をさまざまな角度で伝えてどうにかお客さんの背中を押すしかない。持ちネタがばれるというリスクはあるが、ネタ動画をYouTubeにアップするのは面白さへの安心感を補完する目的としては最高だと思う。

ノルマが達成できていないので助けて下さいという内容の告知を見るが、どう考えても一番意味のない告知方法だと思う。そもそもこのライブがノルマがあるライブだという事をお客さんに明かすメリットがない。クオリティへの不信感が増すだけだ。見知らぬ芸人のSNSでの告知を見て寄付気分でお金を払うためにリプライを飛ばすような善人はいない。いたとしたらその人は新しい宗教の教祖になれる。

 

②のライブ後のエンディングでの告知は直接的な効果がかなり見込めると思う。もちろんそのライブでウケる必要はあるが、お客さんはその芸人のネタをもう見てるわけだから、ライブに満足できないという不安を相当払拭できる。新規のお客さんを取り込むのに絶好の機会だ。

だけど、平場は時間がないためやや駆け足に告知をする必要があるため、どうしても流れがちという問題点もある。それを防ぐために、フライヤーを折り込みで配ったり終演後に出口でチケットを手売りするなりして告知が流れるのを防ぐ必要はある。この世にはフライヤーもチケットも無い低予算のライブもたくさんあるけど。

前回の僕が主催したモーガンフリーマンというライブでは、試しに寄せ書きスタイルで手書きで一枚の紙に複数の芸人に告知を書いてもらってプリントして折り込んでみた。自分なりの告知流れを防ぐためのアイデアだったけど、効果が出ていてほしい。芸人の手書きの字が見れるのがなんか嬉しいというお客さんからの意見もあってなるほどなと思った。

 

③の個人的に知り合いや家族に連絡を取る手段に、売れてない時期は最も頼りにさせてもらっています。僕もめちゃめちゃ個人的に告知させてもらっていて、本当に頭が上がらない。こうして来てもらった人にお世辞だとしても面白かったと言ってもらえると心底安心するし励みになります。一生友達です。

 

長々と笑い抜きで書いてみたけど、こういう告知をしている芸人はダメだとかそういう批判をしたい訳じゃなくて、世の中にはめちゃくちゃ面白いはずなのに、あまりお客さんが入らなくてなんだか盛り上がらなかったライブが山程あるんです。そういったライブに出たり観たりしているともっと多くの人に見てもらいたいと感じます。面白いライブをもっと盛り上げるためにできる告知の努力を自分なりに書いただけです。

自分で名前を売って成績を出してお客さんが入るかどうか心配しなくてよくなるのが一番だと思うけど、まだそうで無い時期は沢山告知をさせてもらう事になります。払ってもらったお金に絶対に後悔させないように精進しますので、気が向いた時にふらっと観に来てもらえると嬉しいです。

 

 

 

ここまで読み飛ばした人こんにちは。 

最後までこの文章を読んでくれた人いないだろうな。