一日二食

オーケストラホルンというコンビでフリー芸人をやっています。その日起きたことやふと思ったこと、ライブの告知を主に書いていきます。

ネット露出狂

Twitterでブログの更新をツイートしてみて思ったけど、これってめちゃめちゃ恥ずかしいな。

「世間の皆様お待たせしました今日の僕の更新ですどうぞ!」って言ってるようなクソ恥ずかしい気分になった。誰も待ってねえよ。なんなら始めて3日目だろと。ただ、効果は絶大でアクセス解析を見てみたら、つぶやいていない日は5人くらいしか見てなかったのに昨日は100人以上の人が来てくれたらしい。100人ってすごい人数で、新宿バティオスがパンパンになるくらいの人が僕のブログを見たっていう事だ。3人くらいの前で漫才をしたあの日のライブとはスケールが違う。たくさんの人が読んでくれたっていうのは嬉しくもあるし、反面クソほど恥ずかしくもある。

 

正直、SNSでなにかを主張している人や、カップルでいちゃついている写真をあげている人を見ると、なんとなく違う世界の人に感じてしまうというか、よくそんな人間の柔らかい部分を世間に露出できるなと思ってしまう。インターネットが発達する前だったら、そもそも人に見られたりしなかったであろう自分の主張や、弛緩してる表情といった、リオレウスのお腹の柔らかい部分みたいなところを自ら全世界に晒してしているのだ。秒で部位破壊されるぞ。

自意識過剰と言われたらそこまでだけど、自分が同じことをしたら世間から「お前みたいななにも成し遂げていないやつが人様の前でなにを偉そうに語ってるんだ」とか「自分が人様のスマートフォンに表示されて恥ずかしくないほどお似合いのカップルだと思ってんのかスマホのカメラはどんどん高画質化しているというのに」という重圧を勝手に感じて死ぬと思う。

 

ただ、そういった柔らかい部分を見せられる人の方が絶対人生楽しいだろうし、色々な人を惹きつけるのも分かる。なんならそういう人にすげー憧れる。だって、自分が考えている事に共感してくれる人がいてくれたらすごい嬉しいだろうし、自分の楽しかった写真を惜しげもなくSNSにアップしていいねが貰えたら全員幸せだし承認欲求といった面で満たされるだろうし。

 

この話を酒の席とかで話すと人によって明らかに反応が違う。人によっては「考えすぎだって!楽しいと思ったことを何となくSNSに乗せればいいじゃん」って言う人もいれば、「あいつらは承認欲求のバケモノだ。一体なにを面白いと思ってやってるつもりなんだ」という人もいる。明らかに後者の方が性格が悪い人種だが自分も後者寄りの人間で、こう考える人の特徴を考えてみるとやはりお笑いに携わっている人が多いと思う。別に芸人を否定しているわけじゃないし、自分の身の回りの人に芸人が多いから標本の偏りは否めない。けど、やっぱりお笑いの世界ではこういった柔らかい部分を晒すのが寒いという共通認識があるんじゃないか。SNSに写真を載せる人をdisるネタは腐るほど見てきたけど逆のネタは記憶にある限りではあまり見たことがない。逆のネタがあったら絶対面白いと思うから誰かネタ動画とか見つけたら教えてください。

 

恐らく、そういった考えに最初からなる芸人はなかなか少ないと思う。お笑いに携わる前はそういった柔らかい部分を晒す事に抵抗がなかったけど、芸人になってからなんとなくそういった行為が寒いと刷り込ませられ、誰にでもある尖り期を過ぎて二度とSNSに柔らかい部分を晒さないスレた人格が形成されるのかもしれない。自分のTwitterを遡りまくってみたら高校の友達とのボーリングのスコアを自慢する投稿をしていた。これが柔らかい部分かどうかはともかく、今だったらつぶやいて世間に晒そうとは思わない内容だった。これは僕のパターンだから全員が全員そうではないとは思うけど、少なからずこのパターンで柔らかい部分を晒さなくなる人はいると思う。

 

そう思っていた自分がなぜ今こんな持論という柔らかい部分を恥ずかしげもなくブログに書いているのかというと、よく考えたらお笑いという行為こそこの世で一番柔らかい部分を晒す行為だと思ったからだ。プロ、アマチュア関係なく、舞台でネタをやるためにはネタを作る。そのネタは当然自分が面白いと思って作り練習したもの。つまり、自分はこれが面白いと思ってるんですよと世間に晒け出しまくっている。どう考えても柔らかい部分を。時には新ネタライブといって出演者が全員新しい柔らかい部分を見せる。露出魔たちだ。もはやネタは柔らかい部分と言った方が分かりやすいかもしれない。

柔らかい部分を見せまくっている芸人が、柔らかい部分を見せている人を寒いと思うのもなんだか矛盾してるなぁと。

 

ただ、芸人の中にも柔らかい部分を晒すのに抵抗がない人がいる。そういう人はなんかもうぶっ飛んでいてめちゃくちゃ面白い。これが柔らかいところを晒せる人間のパワーかと絶望させられることもある。明らかにキラキラしてる。

無尽蔵のパワーみたいなのでお笑いをしていて、妬みのパワーでお笑いやってるやつを蹴散らしていく。そういった人が売れている人には多いんじゃないかと。

 

こういったことから、少しでもいいから自分の持論とか思っている柔らかいところを発信してみようかなと思った。Twitterのタイムラインみたいな、見ようと思ってない人にまで半強制的に見せるまではいかないけど自分のブログでなら少しくらい見せていいんじゃないかなと。

ただ、この記事を更新したことTwitterでは絶対に告知しない。書いたからには読んで欲しいけど、皆に読めとは絶対に言えない。